2017年2月3日金曜日

Journey ・ She's The Mystery



果たして通じるかどうかわかりませんが
ティム“リッパー”オーウェンズや
ブレイズ・ベイリーの気持ちは如何程だったのでしょうか

新しいヴォーカリストが迎えられた時に
かならず
『コイツじゃない』
『昔と違う』
『これじゃだめだな、終わったわ』

まずは比較から入り、現在を認めずに
比較によってのみ結論を下す。
ファン心理というのは面倒くさい。

前任者に似ている部分が多ければ多いほど
喜ばれる反面、いつまでもクローンとして捉えられる
(ジューダスがそうだったように)

まったく違うタイプであれば、全てが違うと否定される
(メイデンがそうだったように)

もちろんすべてのリスナーがそうであったとは言わないけれど
結果として、ヴォーカリストは肩を叩かれ、
皮肉なことにオリジナルヴォーカリストが復帰した後は黒歴史として語られる。

哀しすぎる話である。

さて、ジャーニーですよ。

いまだにスティーヴペリーじゃないと、という声は後を絶たないし
その気持ちもわからなくもないが、
それもまた比較の結果なんですよね。
残酷なことにアーネルの歌唱はスティーヴに似ているのですよね。
ニールショーンは彼に、スティーヴの幻影をみたのでしょう。

それは幸なのか不幸なのか。

過去の曲のイメージを損なうことなく現代に蘇らせることができる。
それは素晴らしい。でも
彼の声で、彼の世界で、新しい音を、そして新しいステップを踏み出してくれることを願っています。

あの、エスケイプと、フロンティアーズの完全再現ライブ。

そりゃあ感動するでしょう、アーネルも光栄でしょう。
だからこそ、次には新しいジャーニーを見せるために来てほしい。

彼は彼なのだから
彼にしか歌えない歌を求めないなんて、悲しすぎる。

彼は誰かの代役ではない。
昔の曲を演奏するうえでベストマッチなのだから、そこはそれでいいではないか。

だからそれとは別に、あたらしい世界を見せてほしい。
心からそう思う。

なんと、彼のストーリーがYouTubeにありました!!



アルバム、『REVELATION』で
彼がリレコーディングした楽曲についたコメントが
『 No Steve Perry = No Journey. Sorry.』
というものだった。

それが世の中ですかね。

で、そんな方々は、アーネルの歌う新しいジャーニーの楽曲は
どう感じて聴いているのでしょうか。


ジャーニーに参加して、数年。
バンドのメインソングライターはやはりニールショーン&ジョナサンケイン
でも
アーネルも曲作りに参加しているのですよ。

彼が曲作りに参加したのがこれ。アルバムELICPSEから、

『She's A Mystery』

それでも人は比較をやめないのでしょうか
こんなのジャーニーじゃないというのでしょうかね。
違うソングライター、違うヴォーカルなのだから
違って当たり前。
でも『今』を生きているバンドの、
間違いなく『今』の姿なのですよ。






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