2017年4月17日月曜日

Allan Holdsworth ・ Tokyo Dream



今日の昼頃、ネットで衝撃的なニュースを見てしまいました。

アラン・ホールズワース死去。

愕然としてしました。
数多いギタリストの中で私も最も敬愛するギタリスト。
勿論好きなギタリストなんて数多くいるし、誰が一番、などとはとても言えないけれど
滅茶苦茶大好きで大好きで、という表現と賛辞であればとめどなく溢れて来る、
そのくらい愛してやまないギタリストです。
年齢上もあり多くの著名ミュージシャンの訃報が続く昨今、
今日はホールズワース大先生ですか、、、、。

彼に対する世の評価は知っているけれど、実際のところ
彼を好きだ、彼の音楽を好きだと言っている人が、彼のどういうところが好きなのか、という話を聞いたり読んだりしたことはほとんどないのです。
親しい友人たちにのホールズワース最高、と言っている人はもちろん多いけど、そういえば、彼の魅力について語り合った記憶はありません。
ホールズワース、スゲエ。孤高。そう。そこで終わっちゃうんですよね。

私は彼に関しては完全に後追いなんですよ。
テンペストでもゴングでもソフトマシーンでもなく。
吉祥寺のDISC INNで購入した『Metal Fatigue』が初購入。
そこからI.o.uに行き、ロードゲームスに行き、、、ヴェルヴェットダークネスを探し、、、
でした。

今日、この項でアップしたTOKYO DREAMの元の映像、VHSのライブインジャパン。
当時12800円だったと思うけど、買いましたよ。
昔高かったんですよね、ビデオテープ。

知ってる方には懐かしんでいただきたいし、観たことがない方には是非見ていただきたい。

テクニックによる演奏ではなく、演奏のためにテクニック。

先ず楽曲ありきで、それの表現方法として演奏がある。
楽曲はコード進行、メロディ、展開、全てが愛おしく柔らかい。
いたずらに激しくならず、理性的で知性的で穏やかで静かで熱い。紳士的に女性を愛するようにギターの上に手を這わせ、優しい旋律を繊細に奏でる。

そこには雑念も邪念も感じられない、ただひたすらに楽曲自体と向き合った、神々しいほどのストイックさ以外感じられないのです。

普通は使わないような運指によるメロディを奏でたあとの、歪んだエフェクトをかけてさえやわらかなアドリブソロはギターのソレではないように、あたかも管楽器のように、ギターという楽器で奏でられるスケールやノートと別の世界に行ってしまったメロディの構築。6本の弦を縦横無尽に跨いで展開されるフレーズの数々は汲めども尽きぬ泉のようなメロディを紡いで心に割り入ってくるのです。


彼を尊敬してやまないミュージシャンは数えきれないほど。
まさにミュージシャンズミュージシャンでした。

享年70歳。本当に残念で悲しくてなりません。
どうぞ安らかにお眠りください。

そして天国でも、生涯の友から永遠の友となったギターを抱えて
本当の神々にその演奏を奏で聴かせて頂けたら、と思っております。

本日は我が国に訪れて下さったときに演奏したTOKYO DREAMを。

ドラムはチャドワッカーマン、ベースはジミージョンソン。
トリオによる演奏です。



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