初めてアルバムのジャケットを見たときはさすがに度肝を抜かれました。
当時の高校生の考え得るシンガーの常識を遥かに逸脱したルックスとインパクト。
坊主刈りのイカつい中年のやや太めのおっさんが白のスーツでカッコつけてる。
名前は三好鉄生、坊さんか?んなわけで気になって時に、なんの番組だったか覚えていないけれどライブシーンを見てしまったのですよ。
スタンドマイクを操ってロックンローラーそのもののアクション。でもルックスはこれ(笑)、これがかっちょいいのなんのw
それが『涙を拭いて』だったのですが、残念なことにシングルバージョン、アルバムバージョン(同テイク)いずれもそのライブを凌ぐものではなかったのです。
はじめレコードで聴いた時はあれれ?となってしまいました。ドラムス入ってないし、
かわりにチープなリズムボックス。かなり残念だった記憶があります。
それにしても、小遣いはたいて買ったLPはそんなガッカリを補って余りあるガッツ溢れる魅力が満載でした。
演歌を彷彿させる風貌のおっさんのバックを固めるのは横文字の名前のミュージシャンばかり。そして、歌詞カードに書かれていたプロフィール!あきらかにガテン系(当時はそんな表現なかったけど)の経歴なのに、好きなミュージシャン『Billy & The Beaters』。
誰?誰それ?でもなんだかしらないけど、実は洋楽どっぷりの人に違いない!
一気に尊敬の眼差し(笑)。
ブルージーでロケンロールな演奏に確かな歌唱力。この楽曲のタイトルからしてもう永ちゃんチックではあるし、歌いっぷりもその影響を感じさせずにはいられないものの、このインパクトと説得力がそれらを全て無効化させてくれました。
そして、その直後だったとおもうんだけど、たしかミュージックマガジン買った時に、
このアルバムについて書かれてたんですよ。誰が書いたかはもう手元にないからわからないけど、大絶賛してました。特に『Billy & The Beaters (もう、大好き!)』という記述に筆者の方もノックアウトされたらしくw やっぱりすげえんだなあ、と思った少年時代の私であります。
でも結局は騙されていたのですわ(笑)
後日、TVに出演した時に言ってたのか、はたまた雑誌のインタビューかはこれまた覚えてないですが、レコーディングの時までBilly & The Beatersなんてしらなくて(笑)
初のレコーディングのバックやってくれた皆さんつーことで『もう、大好き!』だったそうな(笑)
あたしも騙されたがミュージックマガジンも騙されてたんですなw
ノリノリナンバーもご機嫌ですがバラードもまた泣けました。
アルバム曲では『朝もやのふたり』が個人的に好き。
CDにならねえかなあ。
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