2017年3月29日水曜日
佐藤勝 ・ メカゴジラ現る
世でゴジラのテーマというとだいたい伊福部さんのアレであるわけです。
アレね。アレ。
今でこそフツーにだれでも口ずさめるようになったけど、あたしが子供のころには
決して無意識に記憶に刷り込まれるものではなかったのです。
多分、あたしらが大人になってからだろうなあ。市民権を得たのは。
幸いな事に私には5つ年上の従弟の男の子がいて、そこお兄さんがゴジラ少年だったことから
昭和40年代のゴジラシリーズは全ておともさせていただき、コンプリートで劇場鑑賞してます。
歴史上、それアリか?な『ゴジラ電撃大作戦』まで(笑)。
年代的にはぎりぎり見れなかったはずの南海の大決闘やゴジラの息子も
リバイバル上映という形で見ることが出来たのは幸せでした。
なので同時上映だったパンダコパンダシリーズやダイゴロウ対ゴリアスもしっかり新鮮な脳髄に刻み込まれて今日に至ります。ああよかったよかった。
で、当時、ガキンチョですからね。やれ音楽担当が誰とか、監督が誰とか、
主演男優誰とか、んなこたあ知ったこっちゃあないんですよ。ヒーローはゴジラですから。
で、そういうマニアックなことは置いておいても、なんかこれ違うぞ!!ってのは
本能的に判るわけで。
子供心にしてもゴジラ対ヘドラは衝撃でした。いろんな意味で。
なんか違う、なんか気持ち悪い、なんかおぞましい、みたいな。
そもそも地下クラブで大人たちがへんな格好して踊ってるのが、とてもイケナイことをしているようで恐ろしかったのに加え、なんかお姉さんが変な歌うたってるし、
挙句の果てはゴジラはヘンな事ばっかりやってる。
そもそも物理的におかしいスタイルで空を飛ぶゴジラなんて見たくなかったし、
全体的にダークな空気だったのが子供ながらに肌寒さを感じたものですが、今日は関係ないのでとりあえず割愛。
その後、ガイガンの登場あたりから作風が明らかに今風になってきているのはなんとなく分かりました。子供といえど。
さて、本題の『ゴジラ対メカゴジラ』ですが。
これがなんといっても子供心にはひたすらのショックでした。
ロボットのゴジラが登場するという、一見ネタとしては当たり前でいてコロンブスの卵的な話。
そうきましたか!なワクワクが止まらないわけです。
子供はね。ロボット大好きなのよ。ビーム大好きなのよ。
(余談だけれどワンピースの中でたびたび登場する男子☆目のロボ萌え展開は現実の世界です)
そこに来て東宝さん、凄いことをやりやがった。
禁じ手をやりやがった。これには参った。
会場が暗くなる。幕に東宝のロゴが映し出される。さあ、始まるぞ始まるぞ!ワクワク!
(p*'v`*q)♪
そこでだ。いきなりですよ。
なんとジャングルビート的な野生味溢れるドラムとバンドが
ドンドドンドドンドンガドンガドンとリズムを刻み、掟破りのアドレナリン引っ張り攻撃。
否が応でも盛り上がるチビッ子たち。
短い音楽があっというまに終わると、いきなり雨の暗闇。
そしていきなりです。いきなりですよ!
のっけからアンギラス登場!!!鼻血ブーです。わかりますか?
だいたい通常なら大人たちがあーでもねえこうでもねえとドラマやりながら
怪獣の登場はかなりあとに持って来られたもんです(怪獣総進撃という例外はあるにせよ)
いきなりのアンギラス大映しと咆哮!もーおしっこちびります。
そして映画自体のオープニングテーマは平和でのどかなものへと変わるわけですが、
後にアンギラスが偽ゴジラとみぬいて戦いを挑むシーン、(アンギラスのタックルで偽ゴジラの皮膚が一部剥がれ落ち、金属の光が!)
そして、偽ゴジラと本物ゴジラが対峙、偽ゴジラが正体を現しメカゴジラとなるシーン、
そこで流れた音楽こそが、この『メカゴジラ現る』。
チビッ子たちは興奮の坩堝でした。
楽曲は佐藤勝さん。伊福部さんとは全く違ったテイストの楽曲世界。
あたしはリアルタイムで刷り込まれたせいもあり、ゴジラと言えばこのジャングルリズムに
血沸き肉躍るのでありました、、、。
あんぎゃーーーーーーーーーーーーーー!!!
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